シン・トウシツセイゲニストノキモチ

主に糖質制限と糖尿病に関する話題を中心に、日々の記録と見つけたものや気になった記事、話題を綴っています。

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血糖値140mg/dLって危険なの? 日本糖尿病学会の「熊本宣言2013」を読んで トウシツセイゲニストノキモチ(56)

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日本糖尿病学会が2013年の「第56回日本糖尿病学会年次学術集会」において、「熊本宣言2013」を発表しました。

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これは、多くの糖尿病患者さんにおける血糖管理目標値を【HbA1c 7%】未満とし、日本糖尿病学会が、これからも糖尿病発症予防に尽力するとともに、より良い血糖管理などを通じて糖尿病の合併症で悩む人々を減らすための努力を惜しまないことを宣言するものです。

リンク先には上記のような記載がされています。

 

宣言の中の記述にも、HbA1c 7.0%未満であれば、最小血管合併症の出現する可能性が少ないという報告がある、と記載されています。

昭和62年から平成10年にかけて熊本県で行われた日本人の2型糖尿病患者さんを対象とした熊本スタディにおいて、過去1〜2ヶ月の血糖の平均値を反映する臨床検査値であるHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)が6.9%未満であれば細小血管合併症の出現する可能性が少ないことが報告されています。また諸外国においては、より大規模な臨床研究が行われ、その結果に基づいて合併症予防のための管理目標値として、HbA1c 7%未満を推奨しています。

 

所謂これが、「HbA1cを7.0%未満にしましょう」という一般的な指針の根拠だと思います。

 

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さて、話は戻って「血糖値の140mg/dLは危険なのか?」、ですが、ここからは推測になりますけど・・・

 

HbA1cは「2か月間の血糖値の平均値」と言われており、平均血糖値との相互変換式があります。

 

推定される平均血糖値(mg/dL)=28.7 x HbA1c(%) – 46.7

 

 

HbA1cが7.0%という事は、154.2、となります。

つまり、平均血糖値を154mg/dL未満にしましょう、という事も言えると思います。

 

また、同宣言内や糖尿病治療ガイド2016-17(抜粋)にも記載されている「血糖コントロール目標」には、「合併症予防のための目標」として、やはりHbA1c 7.0%未満とあり、その中の注意書きに「対応する血糖値として、空腹時血糖値130mg/dL未満、食後2時間血糖値180mg/dL未満」とあります。

 

(130 + 180) / 2 = 155

 

なので、単純に上下の平均をとっただけの数値ですが、いずれにしても「合併症予防」という観点から言えば、上記の数値を守りましょうという事で一致していると思います。

 

さて、では先日のNHKスペシャルにて「140mg/dL以上は病気」と仰っていた医師がいましたが、はたして、140mg/dLと言う値は危険なんでしょうか?

 

糖尿病学会の発表からすれば、一概に危険とは言えない、となるのかな、と思います。

 

また、NHKスペシャルでの発言の根拠は、やはり番組の冒頭で行われた研究結果を踏まえての事だと思うのですが、それは、

血管の内壁の細胞を糖分の多い液と少ない液にかわるがわる浸し、血糖値の急上昇が繰り返されているような状態にしたところ、細胞から大量の「活性酸素」が発生することが判明。活性酸素は、細胞を傷つける有害物質です。“血糖値スパイク”の状態を2週間続けると、細胞のおよそ4割が死んでしまいました。

上記は先の番組の放送内容のページから引用しました。

これによると、「糖分の多い液と少ない液」とありますが、どの程度の濃度なのか、血糖値に換算するといくらなのかは示されていません。

ちょっと曖昧なところもありますが、じゃ、140mg/dLという数値はどこから出てきたのでしょう。

恐らくですが、番組中でも言っていた「正常な人であれば食後でも140mg/dLを超えることはない」という点からの数値かと思われます。

 

これらを踏まえると、確かに「140mg/dLを超えると危険か?」と思いますが、実のところ、「活性酸素によって4割の細胞が死んだ」という研究における「糖分の多い液と少ない液」との数値的な関連性はどこにも見つかりませんでした。

 

なので、これでは「140mg/dLが危険」とするには強引過ぎると思います。

 

これじゃ数値だけが独り歩きしそう・・・というか、もう既にしています。

 

実際に、

 

「血糖値スパイク 140」

 

でググると、かなりの数の記事がそのまんまの状態で書かれています。

 

もっとも、「危険だと感じる人」が増えることはそう悪いことじゃないですが、これがエスカレートして「140以上だからおかしい」「危険だ」「投薬しろ」(笑)なんて、笑いごとでもないような話が一気に広がると、ちょっと厄介だな、と管理人は考えています。

 

江部先生などは「1時間後180mg/dL、2時間後140mg/dL以内であれば、合併症は起きにくい」と以前から書かれており、日本糖尿病学会の指針とそこは一致してます。

また、糖尿病診断の指針となる75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)でも、1時間値が180以上だと境界型、2時間値が200以上で糖尿病という診断になります。

 

これらの数値考えても、ちょっと行き過ぎじゃないか・・・とも思えます。

 

もちろん、正常範囲であればそれが一番良いのですが、こういった一人歩きした数値を根拠に、パワハラや差別などがまたぞろ起きてくるようだと、本来治療や対策が必要な人々や、これまで医師の指示通りにあるいは自己流で治療や対策を行ってきた人々にとっては、かえって良くない状況になるんじゃないか。

 

管理人的にはちょっと心配です。

 

もちろん、管理人はそんなもんそもそも気にせずゴーイングマイウェイですが・・・;^_^A

 

 

 


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